患者の体の検査を行うのが仕事
臨床検査技師は、医師の指示の元に患者の体を検査するのが仕事であり、臨床検査を行います。
臨床検査とは採血や検尿、心電図や脳波検査などのことです。
病院で受ける検査はほとんどが臨床検査です。
検査によって病気を早期発見したり、以上が現れる前に兆候を発見したりすることが重要であり、臨床検査技師は単純に検査をするだけでなく、病気の早期発見や兆候を発見することも重要です。
患者の検査は医療機器を使って行われることも多く、昔は医師が検査を行うことも多かったですが、最近では医療の専門家によって、高度な検査などは臨床検査技師が行います。
そのために、臨床検査技師は専門性を要求されるようにもなっています。
専門化が進んでいますので、臨床検査技師は、細胞検査士や超音波検査士などの認定資格も取得できます。
臨床検査技師が行う検査には、検体検査と生理機能検査があり、検体検査は患者から採取した血液や尿や細胞を調べる検査です。
生理機能検査は患者に対して直接行う検査であり、心電図や脳波検査や超音波検査などの検査をします。
仕事場としては、大病院やクリニックなどがあり、少ないですが分析器製造メーカーや製薬メーカーで働く人もいます。
臨床検査技師は活躍の場が限られますので、その資格取得者が増えるにつれて働ける場所が少なくなっています。
そのために、細胞検査士や超音波検査士などの資格を取得すれば働く場所も広がります。
臨床検査技師になる方法
臨床検査技師になるには、国家試験に合格して資格を取得する必要があります。
臨床検査の課程がある4年制の大学か、3年制の短大か専門学校に入学し、卒業時に国家試験を受けて合格すれば資格が得られます。
試験は毎年2月に実施され、合格発表が3月に行われます。
合格率は70%前後なので、勉強すれば問題なく合格出来ます。
そして資格取得後に就職先を探します。
就職先としては大病院やクリニックなどであり、治験コーディネーターや健康診断センターで働く人もいます。
臨床検査技師は飽和状態になってきていると言われており、採用時の待遇はあまり良くありません。
しかし就職先は沢山あるので、就職できないと困ることはあまりありません。
今後は医療現場は機械化が進み、人手が少なくても検査できるようになっていきます。
そして機器が複雑になり高度化し、検査法も高度になっていくので、臨床検査技師は高まっていくと予想されます。
医療では欠かせない職業です。
ただし小さな病院など経営の苦しいところは、待遇が良いとは言えませんので、就職先を探すなら大病院の方が良いかもしれません。
臨床検査技師として役立つ資格も取得しておいた方が良いです。