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心理カウンセラーってどんな職業?

心理カウンセラーの仕事内容

心理カウンセラーは、心理面に悩みのある人を対象に、カウンセリングを用いて問題の解決を図っていくための仕事です。

欧米においてはカウンセラーは一般的な仕事ですが、日本においても少しずつ認知度が高まってきました。

心理面での問題解決というと心療内科や精神科がありますが、心理カウンセラーは医療行為を伴わず、患者さんとの対話によるというところに大きな違いがあります。

主な職場としては個人で開業しているカウンセリングルームの他、学校でのスクールカウンセラーや一般企業での保健室などがあります。

ただし「カウンセラー」という職業に含まれる業務は非常に幅広く、どのような仕事をしていくかはカウンセラーごとに大きく異なります。

心理カウンセラーとして仕事に就く方法

心理カウンセラーとして勤務をしていくために必須となる資格はありません。
ですがカウンセリングは人の心理に触れる専門的な仕事であることから、ほとんどの人が民間のカウンセリング資格を取得します。

カウンセリングにもいくつかの方法があり、コーチングのように相手の潜在意識を引き出すことを目的とするやり方や、スピリチュアル系や宗教系のようにあるコンセプトを持って相手の意識に語りかけるものなど様々です。

そのため一般的なカウンセリング資格の他に、宗教で僧侶や司祭などの資格を取得したり、独自に海外の心理系の資格認定を受けたりといったこともできます。

スクールカウンセラーや企業内カウンセラーとして勤務をしていくためには過去の実績が非常に重要になってくるので、まずは他のカウンセリングルームなどに勤務をして、そこから実績を作ってキャリアアップをしていくという方法が一般的です。

または児童福祉施設やボランティア施設などに勤務をして、その経験を基にカウンセラーになるという方法も取られます。

必要資格の有無

心理カウンセラーの資格として最も上位に位置しているのが、NPO法人日本臨床心理カウンセリング協会によって主催されている「認定臨床心理療法士」資格です。

これは認定資格として協会に過去の実績などを申請することにより、資格を受けることができるようになっています。

過去に認定臨床心理カウンセラー資格を取得していることや5年以上のカウンセラーとしての実績がある人が受けることができるものとなっているので、取得までにかなり長い時間がかかります。

2018年9月からは国家資格である「公認心理師」という資格制度もスタートします。
これは大学で心理学関連の学部を卒業するとともに、大学院で専門課程を修了した人に向けて設置されているものです。

それまでは心理カウンセラーの資格は雑多で統一性がありませんでしたが、この「公認心理師」制度スタートにより信頼性が高いものとなるでしょう。