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香りのスペシャリスト「調香師」

調香師

似たような名前の仕事がたくさんある調香師

調香師は香りのスペシャリストで、たくさんの香料の中からそのまま使うだけでなく香りを組み合わせて新しい香りを生み出すこともしています。
作った香りは食料品や化粧品、生活用品など幅広いものに活用されているものです。

香りについての知識はもちろんですが、香りの知識だけでなく今のトレンドに合った香りを作りだしたり香りだけを組み合わせるのではなく化学的な部分からアプローチして香りを作ることもあります。
そのため、求められる知識は香りについての知識だけでなく幅広い分野が必要です。

調香師の仕事と似たような仕事にはフレーバリストやパフューマーといった仕事もあります。
どちらも香りについての仕事ですが、パフューマーは口に入らないものを中心として香りを調合する仕事です。
フレーバリストは口に入るものの香りを調合するもので、お酒やたばこ、歯磨き粉といったものが作る内容となります。

調香師の仕事は大学や専門学校に通う必要性がある

調香師になるためには特別な資格は必要ないです。
しかし、香料を取り扱うことは化学の知識も求められるため、大学や専門学校で学んだ経験があるほうがよいということで、企業は採用する際には大卒者や専門学校卒業者を採用することが多くあります。

香りを選ぶことはセンスが大切に思われがちです。
確かにセンスも必要となりますが、香料の構造を化学的に知っておくことも求められるため、センスだけでは不十分といえます。
特に口にいれるものを作る場合には化学的な知識がないと体内に入れる安全性の保証が取れないため、理系の大学を卒業していることを条件としている企業が多いです。

理系の大学を卒業する際は、化学や薬学系の学部を卒業していることで優遇されることが多くあります。
専門学校の場合には実習をメインとしており就職先としても香料会社への進学が多いです。

大学と専門学校はどちらが良いか

調香師として働くためには大学卒業でも専門学校卒業でも仕事に就くことができます。
しかし、どちらにもメリットとデメリットがあり通うにあたってはどちらが良いかしっかりと考えておくことが大切です。

専門学校は調香師になるために専門的な知識を学ぶことができ、香料会社への内定率も高いですが、ほかの職場に就職することは簡単ではありません。
それに対して大学は専門的に調香師の勉強だけをするのではなく幅広い知識を身につけますし在学期間も長くなります。

経費も大学の方がかかってしまいますが、就職先の選択肢も広がるので調香師以外の仕事をすることも考えると大学の方が良いといえます。
化粧品会社や食品会社といったところにも就職したいと考える場合には大学に進学しておく方が安心です。